樹木医による菌根菌を活用した樹勢回復施業とは、
樹種に応じた「菌根菌」と「根系改良土」を施用することによって、根の再生が促され、菌根形成頻度が高まります。このような施業を行うことによって、樹木の細根量が増加し、養水分吸収に関わる菌根が高頻度で形成されます。その結果、樹勢回復や樹勢維持効果が得られる技術です。
当社では、様々な樹種の樹勢回復施業に用いる菌根菌資材や発根促進資材に関わる資材開発・資材製造販売を行っています。菌根菌を活用した緑化技術の研究を続けていた関西電力グループと2008年から菌根菌を活用した微生物資材の研究開発を共同で開始し、国内の菌根菌研究の第一人者であった故・小川眞先生や日本三景の1つである「天橋立」のクロマツ林保全をはじめ多くの知見を持たれていた伊藤武樹木医に助言を頂きながら、2010年には、樹木用の菌根菌資材(エコバイオティクス根健・樹勢回復用)を発売しました。当時、菌根菌を活用した樹木用の樹勢回復資材の開発は国内初でした。
その後、樹木医を対象とした菌根菌に関する研修会を定期的に行い、菌根菌やその活用方法についての普及に努めています。近年では、樹勢回復資材は、樹木医による樹勢回復施業のアイテムとして利用されています。国内各地の名勝や景勝地、その地域に固有の古木、有名庭園の重要樹木の樹勢回復にはもちろん、東日本大震災の復興事業の一環として、海岸クロマツ林の再生にも活用されています。
<お問い合わせについて>
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資材に関するお問い合わせ等は、当社まで。