1月25日松本洋菜部会セルリー栽培勉強会がJA松本ハイランド農協グリンパル東館にて開催されました。
松本農業改良普及センターからは「セルリー萎縮炭疽病の発生生態と防除について」、野菜花き試験場 渡辺研究員からは「セルリー育成系統の現地適応性試験の結果について」をテーマにご説明頂きました。当社土壌医 猿田年保は講師として、平成29年度セルリー栽培における「かんげんきん」を用いた土壌還元消毒の経過報告をいたしました。
農家様からは、かんげんきんを用いた「土壌還元消毒」の下記評価を頂きました。
・前年まで萎黄病に困っており、「かんげんきん」を用いた土壌還元消毒を今回初めて行った(平成29年7月から8月にかけて実施)。対照区(バスアミドで土壌消毒してから、かんげんきんで土壌還元消毒)と比較してかんげんきん区は生育が2~3日程度遅いようだが、前年に比べ両区とも欠株がほとんど無く土壌還元消毒の良さを実感した。
・試験圃場は、水田転作地で水はけが悪く、秋の長雨の時は、湿害に苦慮していた。土壌還元消毒を行った後は、水はけが改善され1日あれば水が引くようになった。同時に、保水性も上がった感じである。(土が軟らかくなり団粒化が促進した)
・毎年クロピクの効きが悪くなってきている。土壌還元消毒で土壌をクリーニングして一度リセットさせなければ行き先が不安だ。
・クロピク消毒区と比べ、土壌還元消毒後の圃場では萎黄病が一切発病しなかった。
土壌還元消毒は、太陽・水・有機物を使った環境に優しい土壌消毒方法です。消毒と同時に、土づくり(化学性・ 物理性・微生物性の改善)をすることができます。
猿田